2014-11-28 03:38
「はやぶさ2」が打上げられる今改めて見直したい初音ミクと宇宙のMMD PV集
夜空を見上げればいつでもそこに広がっている近くて遠い世界……。 ニコニコ動画に投稿されている宇宙をテーマにした初音ミクのMMD作品は、 どれもついつい涙腺が緩んでしまうような作品ばかりだ。
幾度とない危機を乗り越えて奇跡的に地球に帰還し、小惑星イトカワの試料を見事に持ち帰り、最後は大気圏の塵となって消えていった探査機「はやぶさ」。 その後継機となる「はやぶさ2」が11月30日、鹿児島県の種子島宇宙センターで打上げられる。
テレビや新聞では特集が組まれ、打ち上げの様子はニコニコ動画などネット上でも生中継される予定だが、 ここではそんな今だからこそ改めて見直したい宇宙をテーマにした初音ミクのMMD PVを厳選して3作品紹介しよう。
追記: 「はやぶさ2」の打ち上げは悪天候のため12月1日に延期12月3日に再延期となった。
Return to THE Moon
「月に帰った、君のために動画を作ろう」
探査機としての役目を終え、2009年6月に月面に制御落下した月周回衛星「かぐや(SELENE)」をテーマにした作品。 月に還る「かぐや」の姿が、 kz氏による初音ミク初期の名曲「Last_Night,_Good_Night」とともに切なく描かれている。
こちらの動画は次に紹介する2作品と比べてそれほど再生数は多くはなく、 また公開直後に当サイトでも既に一度紹介している動画ではあるが、 今回紹介する3作品の中では一番初めに公開された動画なので最初にご紹介。
まるでミクがかぐやの気持ちを代弁しているかのようで、 関連画像が次々と走馬灯のように映し出されるシーンではつい泣きそうになってしまう。
あれから5年たった今、かぐやはまだ月面で眠っているのだろうか……。いつかきっと迎えに行ける日が来ると信じたい。
Starduster 「はやぶさ」~はじめてのおつかい~
「ありがとう、はやぶさ
ボクたちはキミのことを忘れない」
伝説のぷちミクマスター・おつかいPによる「はやぶさ」をテーマにしたMMD PV。 曲は宇宙をテーマにした楽曲も多数制作しているジミーサムPの「Starduster」。
擬人化された探査機「はやぶさ」が数々の困難を乗り越えて地球に帰還する姿が描かれている。 「はやぶさ」役を演じるのはあにまさ式ぷちミク。 イトカワの試料が入ったカプセルはたこルカが持っている設定だ。 ぷちミクは半目開きで、左足には包帯が巻いてあり、故障して満足に動けない「はやぶさ」が上手く表現されている。
心にしみるミクの切ない歌声と、ボロボロになりながらも地球を目指すはやぶさ(ぷちミク)のいたいけな姿……。 やっとの思いで地球に帰還する最後のシーンは涙なしには観れない。
先ほどの「かぐや」の動画もそうだが、 こうした擬人化作品は「物に魂が宿る」という感覚を持った日本人ならではの作品と言えるかもしれない。
ちょっと宇宙行ってくる!SOMESAT PV
さて、ここまでは胸がしめつけられるようなちょっと切ない作品を2作連続で紹介させて頂いたが、 最後は果てしない宇宙への憧れと期待、未来への希望と夢が詰まった作品を紹介しておこう。
「はちゅね衛星を作って、宇宙でネギ振り!」
そんな突拍子もないような夢を本気で抱き、行動し、実現させるまでのストーリーをボカロファミリーを通して描いたMMD作品。
圧倒的なセンスと演出力を感じさせる本作は、UssyPが「ソーシャル・メディア衛星SOMESAT」の支援PVとして制作。 曲はジミーサムPの初音ミクオリジナル曲「Escape」だ。
後半のシステム「はちゅね」起動シーンはまさに感動の瞬間! 理工系の人間なら思わず目頭が熱くなってしまうだろう。
切なさとはまた違った爽やかな感動を与えてくれるドラマは、4年経った今でも色あせることなく僕たちを魅了する。